先週より、とあるプロジェクト単位でのコンサルティング業務が始まりました。
週に1度程度のペースで数回行うものですが、いきなり私の専門分野である、バッグの新商品開発のお仕事☆
嗅覚を研ぎ澄ましくんくん嗅ぎまわっていれば、どこかでおいしいものが見つかるものなのですね。
そもそも何のために開発するのか、予算はどれくらいとれるのか、ノウハウ・経験は、誰に・何を・どのように?といったドメイン設定など、デザインに入る前にやるべきことはたくさんあります。
しかし、過去の経験から、どうもファッションというものは業界関係者や専門家でなくとも日常的に自分の着るものや持ち物で触れているためか、流行が生まれる仕組みだとか、売れる商品を開発するためのコツだとか、販路に乗せるための影の努力だとかというもののハードルが低く見られがちのように感じます。
これまで、海外バッグブランド代理店でのMDや、新規バッグブランドの企画営業をやってきたけれど、ターゲット年齢層・性別とはかけ離れた事業責任者が、自店コンセプトにまったく合わないような謎のバッグのサンプルを責任者の権限で誰にも相談せずオーダーしたり、明らかに難しいと横から訴えている商品にゴーを出してみたり、手配済みのちぐはぐな什器や商品ラインナップになっている自主編集ショップのコンセプトを尋ねたら「それはお前がこれから決めるんだよ(怒)」とキレられたりと、わからないなら最初から全部任せてくだされ(-_-;)と思うようなエピソードに枚挙に暇がないのは、一見科学されているようには見えないファッションビジネスのソフトさや、誰でも簡単に感想や意見を述べられるような、ライフスタイルという身近な存在だからでしょう。
だけどコンサルタントの存在価値が発揮できるのは、経営者の思いを実現するために、決して博打にはならないように事業の採算性をシビアに検討したり、環境分析をしたり、リサーチ結果のファクトに基づいた提案をするなど、経営レベルでの戦略を助言するということだと思うのです。
そして、助言することにより、その後経営者が自分で考えて決断を下していくことができるように教育すること、また決してこちらの意見を押しつけることのないよう、コーチング的方法でコンサルティングを進めていくことなどが大切ではないかと、私は思います。
2日続けて熱く語ってしまいました。
やはり現場の仕事をすると拳に力が入りますね(*^_^*)
なぜ自分がコンサルタントを目指したのか、常に自問しながら業務に当たりたいと思うのであります。
このプロジェクトの損益分岐点は・・・
カシカシ、カシカシ
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