原題"The Tipping Point"、ようやく読み終えた。
文庫のくせに字が細かいし、挿絵がないから時間がかかった ←言い訳
でもおもしろかった~~!
さっすが、勝間さんが推薦するだけのことはある。
著者マルコム・グラッドウェルの別の著書「第一感」しかり、最初の数十ページはグイグイ引きこまれるのだけれど、途中からラスト手前までは、ただひたすらなじみの薄い海外の事例が続き、通勤の電車内や半身浴中に細切れに読んでいるということもあり、だんだん集中力が落ちてくる。
そんなときの対処法、最近発見。目線が滞って現実の世界の考え事に走り始めたと感じたら、字面はあまり追わず、3行ずつスキタリングする。
と、またグイグイ読み進められる。
そうするとまた集中力が戻ってきて、まるで、金縛りから解かれたかのように、著者の描く世界に戻ることができる。
フォトリーディング講座もそうだし、読書の達人はどなたもおっしゃるけど、目的意識をしっかり持って、全部読もうと思わないって、ほんとに大事。
なじみのない事例も、だらだら読むくらいならぱっぱと読み飛ばして、記憶の片隅にひっかけてさえおけば、いざまた必要だと感じたときに、戻って読めばいいだけのことだし。
で、この本の内容について言えば、すっかりすたれたハッシュ・パピーがまた流行り出したり(コネクター)、NY市の治安が改善されたり(背景の力)、セサミ・ストリートの成功だったり(粘りの要素)、今すぐ仕事に活かせるというものではないけれど、きっといつか大きなヒントになってくれそうな、読後の爽快感があった。